WordPress インストール

自宅サーバ

私の自宅サーバーのPC本体は、13年前に購入した、DELL Inspiron 700m という
12.1インチのモバイルノートPCです

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まだこの時期は、持ち運び用Windowsマシンとして使用していて、サーバーは、カミサンのディスプレイが壊れたノートで運用していましたが、2012年に新しいWindowsマシンを購入したので、カミサンのノートは引退させこのノートへサーバー環境を移設しました

その時の移行記録は、こちらKazubanBBS!に残っていました。
なのでもう、かれこれ、6年ほとんど、24時間、365日、働いてくれています
OSは、 [Vine Linux]を使わせていただいています
いやぁ~すごいですね、こんな引退したノートでも、大きなトラブルなく動き続けてくれています。
やっぱり、サーバーはWindows よりも、Linux のほうがいいですね~(無料だし!)


WordPressをインストールしてみるか・・

ブログ環境を、すぐに自前WordPress に移設したいとか、そういう事ではないのですが、なんとなく、だいぶ前に立ち上げて枯れ果ててしまっている自分のホームページを新しくしたいな~とは少しは思っていました。以前も少しは気になっていた「WordPress」 を動かしてみようかな?

ja.wordpress.org

だいぶ前、かっこいいな!と思って、設置しようか?と思った事もあったのですが、
データベースが必要そうで面倒くさそうだったので、単純なCGIのみで動作するBBSにとどめていました。
今回どういうわけか、ちょっとやってみようか・・・の気分になりました


動作サーバー要件

上の、国内サイトによると、「PHP」と「MySQL」が必須なようです
自宅の環境を調べると、「PHP」は推奨よりちょっと古いけど、「PHP Version 5.5.36」ですでに動作していました。
ただ案の定「MySQL」はインストールされていません。
まずは、「MySQL」のインストールが必要です
ただ、OSアップレートなどの簡単なコマンド操作だけで、シェルからは遠ざかっていて、設定ファイルなどを編集するソフトの「Viエディタ」も忘れてしまっています。
まずは、ここからのスタートです

一応サーバー要求事項としては

  • PHP バージョン 5.2.4 以上
  • MySQL バージョン 5.0.15 以上

推奨環境としては

になっていますが、MySQLをインストールすれば現状でも動作はしそうです。


まずは、Viエディタを復習

私のサーバー本体は、12.1インチのノートなので、この画面では、じじぃの目には、かなり厳しいです(^_^;)
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なので、サーバーメンテをする時は「tera term」を使って、別の Windows PCから「ssh」でログインして遠隔操作するようにしています
これを使う事で、サーバーまで行かなくても、画面の大きいデスクトップPCでも操作ができるので便利です。

ja.osdn.net


そうなると、簡単にファイルを編集したりするのは、「Viエディタ」が一般的です
「Vi」は癖がありますが、ほとんどの「Unix」互換OSで動作します。
ただ・・・・最近ほとんど触っていないので、忘れてしまっています。
もし、ここへの訪問者の方で、自宅サーバーの運用を考えている方がいらっしゃれば、「Vi」の簡単な操作は覚えておくと便利です。
ちょっと癖があり慣れないと最初苦戦しますが、「Unix」互換OSで、インストール直後から動作するはずです。
操作方法などは、ネット検索すれば、結構ヒットします。
興味あるかたは、「viエディタ」などで検索してみてください
普通の作業であれば、このサイトの情報で十分だと思います

概要だけ簡単に書くと

  • vi 「ファイル名」でファイルが開く
  • ただ、ちょっと分かりづらいのが、「Viエディタ」には、「編集モード」と「コマンドモード」があって今どっちのモードなのか分かりづらいところです。
  • で、立ち上がった直後には「コマンドモード」になっていて、このモードでは通常のエディタのように、カーソル持っていって、入力したい「文字」を入力しても思うように入力できません。ここでまず、なんだこりゃ~!になりますね
  • ただここを、突破できると、結構便利に使えるようになります。
  • まず、編集するには「編集モード」へ移行しなければいけません
  • 「コマンドモード」でやりたい操作を指示して、「編集モード」で入力のイメージです
  • 「編集モード」への移行が、「i」「a」「A」「o」「O」などのキーです。
  • 文字入力の場合「コマンドモード」の時に、文字を挿入したい箇所へカーソルを移動して「i」キーを押すと、「編集モード」になり、その箇所へ文字が挿入できるようになります
  • 逆に、「編集」から「コマンド」へ戻るには、「編集モード」の時に「ESC」キーを押すと「コマンドモード」へ戻れます

こんな感じです。

viエディタの使い方を参考に、実際に触って覚えるしかないですね~。
興味あるかたは、是非、ネットの情報を参考に、触ってみるとゲーム感覚で面白いかもしれません。
WordPress のインストールには、それほど必要はないと思いますが、Linux などの環境にインストールする場合には、覚えておいたほうが、なにかと便利だと思います。

シェル覚書

Unix系のシェルはWindowsコマンドプロンプトよりも強力で知っていればかなり重宝しますけど、私のようにたまにしか触らないとすぐに忘れてしまいます
今回、WordPressをインストールするに伴い、再確認したものなど、覚書として残しておこうと思います。
もっと簡単なコマンドあるよ!の場合には悪しからず。

  • script
    入力したコマンドや、結果など、作業したログをファイルに保存してくれます
    後でやった事を見直したり、整理するのに便利

  • rpm -qa   |   grep -i mysql
    mysql 関連のパッケージのインストール状況を確認する。
    Red Hat系のLinuxのパッケージ管理コマンドで、インストール時などにも使用しますが、自分の環境のインストール状態も調べられます
    パイプ「|」でgrepコマンドにインストール済みリストを渡しmysql キーワードのパッケージのみ表示します

  • apt-cache search mysql
    Debian系のパッケージ管理ソフトです。
    Red Hat系は「yum」のようですが、使っている「VINE」は「apt」を利用しています。「apt」でインタネット上で公開されている、ソフトの確認やインストール、アンインストール等ができます。「apt-cache search」は検索するコマンドで、今回の例は、「mysql」関連のパッケージを表示できます

  • apt-get install MySQL-client   MySQL-server php5-mysql
    「apt-cache search」で MySQL のパッケージ名が分かりました
    「apt-get install」で、「client」と「server」をインストールします

  • wget https://ja.wordpress.org/wordpress-4.9.5-ja.tar.gz
    WordPress サイトから、最新版をダウンロード。

  • tar xvzf wordpress-4.9.5-ja.tar.gz
    「tar」は、複数のファイルをまとめたり、展開したりするコマンドです
    オプションは、「c」作成 「x」展開 「t」内容、これぐらいを覚えて「vzf」は進行表示・圧縮展開・ファイル名指定で、ほとんど決まり文句。
    例題の「xvzf」ではダウンロードしたファイルを、進行状況を表示しながら展開するの意味になります

  • tar cf  -  ./wordpress/  |  (cd ../test/;    tar xf -)
    「tar」ではディレクトリ全部をコピーすることもできます
    この例では、カレントディレクトリの「./wordpressディレクトリを、一つ上の「test」のディレクトリの中に、コピーします。
    「v」オプションをつけると、状況が表示されますが、うるさいので省いてます
    「z」で圧縮する必要も特にないので、省略ですね

  • chown -R apache:apache ./wordpress/
    ファイルやディレクトリの所有権を変更するコマンドです。
    WordPress」を無事インストールできても、更新などで書き込みや変更できない・・などのエラーがでる場合があります。その場合、「wordpressディレクトリ全体の所有権がWebサーバーが操作できないなどの原因が考えられます。
    Webサーバーが「Apache」の場合

    apache.org

    Webからの操作は、apacheグループのapacheユーザーでアクセスする場合が一般的ですから、この所有者になっていないファイルなどには、変更ができない場合があるということです。
    このコマンドを実行すると、「WordPressディレクトリ内全体が再帰的に「apache」所有権になるので、解決する場合が多いです
    「全体を再帰的に・・」のオプションが「-R」です

  • cd /home/httpd/html/wordpress
    chmod 400 ./wp-config.php

    「chmod」はパーミッション(アクセス権限)の設定です
    権限は、「所有者」「グループ」「その他」のユーザーに対して、
    「読み」「書き」「実行」の権限をどうするかを設定します
    「読み」は「4」、「書き」は「2」、「実行」は「1」になっていて、その数値の足し算で設定します。
    たとえば、「読み書き」は「6」、「読みと実行」は「5」になります。
    「7」に設定すると、「何でも許可」になりますね。
    WordPressの設定ファイル「wp-config.php」には、ログインの情報が書かれています。セキュリティを考慮すれば、なるべく見られないようにしたいですね。
    ただし、読めない設定にすると「WordPress」からも読めなくなってしまうので、「WordPress」本人からだけは読めるようにします。
    設定は左から「所有者」「グループ」「その他」の順で、数値で設定し、
    「読める」は「4」なので、設定値は「400」 になります

いよいよ、インストール

これぐらい、コマンドを確認できたら、インストールできると思います。
次回、具体的な、作業内容を書いてみようと思います。