プリミティブ(単純形状)へのサポート方法【横四角穴編】
サポートなしではどうなる?
前回は、円穴形状を印刷してみました
kazuban.hatenablog.com 円なので、フィラメントが空中に吐き出すタイミングはレイヤーが上がるたびに
狭くなっていきます。
それでなのか?サポートはなくても、大丈夫でした。
じゃ、四角穴の場合は・・・・
今度は、いきなり空中を直線状でフィラメントを吐き出す事になりますね
とりあえず、寸法は前回と同様の、20mm四角で10mm厚のブロックに
10mm四角の穴を開けてみました。
たぶん、フィラメントは垂れてくるだろうな~と思いながら、サポートなしで!
ここまでは、通常印刷です。
ここから、空中にはります。
あれ~、動画投稿しようと思いましたけど、「はてなブログ」では直接投稿できないみたいですねぇ
しょうがないので、youtube にアップロードしてみました
実は、アップロードしたの始めて・・・どうなるのか、わかりませんが
とりあえず、完了。リンクを設定してみます
プレビューみると、大丈夫そう。
プリントもなんなく終了。
な~んだ、10mm角ぐらいなら、サポート不要じゃん!
ただ、比較してみたいので、いつもの隙間方式でサポート追加してみます
サポート追加!
こんどは、いつものように、0.6mm隙間のサポートを追加してみました
ここから、隙間付近。
眺めていましたけど、あまりよくわかりませんね。
こっちも普通に完成!サポート材も、手で簡単にポロッと取れました。
印刷面を比較してみましょう
当然ですが、立壁面はほとんど差はありません。
でも、天井面・・空中印刷の部分・・は、予想を反して、サポートなしの右側のほうが綺麗です。
じゃぁ、寸法はどうかな?
ノギスで測ってみます。まずはサポートなしの製品。
ちなみに、ノギスなどアナログ的な測定器には、バーニアという方式が使われています。
ついでなので、ちょっと紹介しておきます
下の画像は、サポートなしの製品の立壁面(横方向)に測っている写真です。
①まず中央の物指しで、主目盛りの下の「0」が指すだいたいの目盛りをよみます
この場合、9mmより大きくて、10mmより小さい。9.5mmより若干大きい感じです
②次に、主目盛りと副目盛りが合わさる目盛りをよみとります
この場合が、7と8の間、7.5ぐらいですね
そうすると、①で9mmより大きくて、下の位(0.1mmの位)が7.5という事になり
「9.75mm 」と測定できます
こんな感じで、ノギスでは、0.05mm の単位までは測定する事ができます
モデルは、10mmなので、私のFinder では、0.25mm程度小さくなるようです。
これが、プリンターの精度になりますね
これは、経験値として、覚えておいたほうがいいですね
同様に、サポートなしの製品の、天井面を縦方向で測ってみます
ほとんど同じ、9.75mmですね
空中を通ったので、面は少し荒れていましたが、寸法的にはそれほど影響はなさそうです。
サポートありの製品
まずは、立壁面(横方向)。
こちらは、サポートなしと同じ、9.75mmです。
ちなみに、設定値10mm よりは、小さいですが、先ほどとほぼ同じ寸法なので、プリンタの精度的には再現性はありそうです。
10mmで9.75mmになるのを考慮して、モデルを作成すれば、そこそこ狙い寸法の製品をプリントできるかもしれません。
つぎに、天井面の縦方向。
う~ん、9.55mmぐらいですねぇ
やはり、さらに面が荒れている分、小さくなってしまっています
サポート材として、0.6mm隙間の形状をサポートとしたわけですが、そいつに引っ張れれるんでしょうかねぇ~?
結局!
前回同様、横四角穴も、サポートなしのほうがいいみたいです。
ただし、円穴の場合は、大きくなっても、空中プリントの部分は、徐々に短くなるので影響は少ないかもしれませんが、
四角の場合は、形状に沿って長くなっていきます
限界はあると思います
とりあえず、今回は、10mmまでの四角穴であれば、サポートなどなくていいいという結果になりました